浜松、小田原でレクチュアーをさせていただいた後は一路、修善寺へ。途中、韮山の反射炉を見学しました。日本に唯一、現存する実用反射炉の遺跡です。世界遺産に推挙するべく頑張っておられ、周辺も整備中です。
今回の目的はオーベルジュフェリスさん。予約の取れない修善寺の宿です。
結論から言うとここは大当たり。山手の住宅街の中を進んで、こんなところにあるのかなと思っているとモダンな建物登場。
高台にあるので修善寺の街を見下ろす絶景のロケーションです。温泉は源泉かけ流しで貸切で好きな時に入れます。
食事は6時ごろから始まります。オーベルジュだけあってこの宿は食事がメイン。スペイン料理を修善寺の地元食材でアレンジ。全13皿を4時間ほどかけていただきます。お料理がおいしいのは噂どおりですが、器や提供の仕方にウィットがあってそれも楽しめます。食事の場所は一面ガラス張りで修善寺の夕刻から夜の入り口まで刻々と移り変わる情景を満喫できるのも一興。
オーベルジュといえども普通のレストランと変わらない食事で最後まで『えっ、何が特徴だったの?』と考える場合もあるのですが、こちらは食事を心行くまで堪能できました。これだけの時間をかけていただく食事なんて日本でもごく少数でしょう。少なくとも今までに経験したことはありません。スタッフは少ないけれど過不足なく接客していただけて問題はありません。おそらくオーナーシェフの心配りができているのでしょう。
そしてもう1つ特筆すべきは翌朝の食事。翌朝と言っても朝ごはんではなく、ブランチがいただけます。このブランチもゆっくりと寛ぎながら進みます。そしてメインはパエリア。目の前で出来立てを取り分けていただきます。具材もたっぷりでボリューム満点ですが、おこげまで美味しくいただけます。
チェックアウトは12時なので本当にゆっくりとした滞在が楽しめます。これだけの食事とゆっくりとした時間を満喫できて3万円以下からプランがあります。修善寺には有名な宿が多くありますが、食事を楽しむなら地域で1,2を争う存在ではないでしょうか。大いにお勧めする宿です。
さて、旅の締めくくりは小田原に戻って小田原ヒルトンへ。ここは様々な水流プールがあってちょっとエクササイズ気分で楽しめます。また社長の得点で会員専用ラウンジが利用できるので軽食とアルコールを含むドリンクがフリーで利用できます。アップグレードを受けてリニューアルした和室を設えた落ち着いたお部屋に滞在できました。和室があるとちょっとお昼寝したり、小さな子供さんを伴うときは本当に便利。宿泊の際には是非リクエストを。
修善寺 オーベルジュ・フェリス
お奨め度 ☆☆☆☆☆