イスタンブールから帰国した翌日から三重、静岡のレクチュアーをさせていただきました。時差ボケ、10日間の海外生活の直後のハードワーク。でもたくさん参加していただいたみなさまありがとうございました。
打ち上げは静岡、鮨の名店、末廣さん。当地では高名なお店で行くまでは敷居が高く感じました。
しかし大将自らご案内していただき、目の前のカウンターへ。そこからは別次元のお料理と大将の情緒豊かなお話で大盛り上がり。
あわびのてんぷらは何もあじつけせずに供されますが素材の味だけでおいしくいただけます。
マグロのステーキは身が厚いわりにあっさりしていて、これもそのままいただけます。
握りはもちろん、超逸品!
そして握る間に大将が商売を始めた時のことや、マグロのこと、鮨のこと、さまざまなお話をしてくれます。これが薀蓄に富んでいて興味深い。このお話を聞くだけでも値打ちもの。
お鮨屋さんはやっぱり、料理が美味しく会話が楽しくなくては。これは大将の持論。数寄屋橋のあちらは難しい顔して30分で食事終了。ちょっとどうかなとおっしゃっておられました。鮨はしょせん、米と魚。明治以前は屋台で食べるファストフード。ありがたがってたべるものではありません。・・・これも大将の持論。全く同感。
そして最後にサプライズ。デザートはメロンなのですがこれがまた、びっくりなお味。大将はメロンの品評会の審査員でもあるのです。品評会に出るようなメロンは味や甘さはうまくて当然。舌触りから姿かたちから非の打ちどころのない品物だけを仕入れてらっしゃるんです。
大将が鮨よりうまいんだからと自信たっぷり。鮨よりうまいって(笑)
社長は勿論、お持ち帰りに1個まるごと買っておりました。
帰りの際は大将自らお見送りいただき、お土産に檜の一本木をいただきました。
高級店ゆえ、お店のうわさは様々ですが、大将の気さくさやお鮨の確かさは間違いなし。お奨めできる良いお店だと思います。ただしお勘定もそれなりなので覚悟して。
静岡 末廣鮨さん
お奨め度 ☆☆☆☆