さて旅の締めくくりは界阿蘇さんへ。黒川温泉郷にほど近く、大分と熊本の県境にある宿です。星野グループ、界ブランドの宿で社長のカードによる優待です。
界ブランドの宿は既存の旅館が星野グループに入ってリニューアルしたものが多く、ここもそうです。正直言ってリニューアルしきれずトータルの完成度がイマイチなところもあります。
界阿蘇さんは・・・。建物全体の設え、部屋の設備は随一です。部屋は全部戸建てで天井が高く(4メートル!!)、解放感も抜群で設備に抜かりはありません。トイレ、洗面所まで床暖房が施されています。旅館というよりホテルに近いのですが、部屋付き露天風呂があります。寝室の天井が網代天井でカーブしてたり、内風呂はジャグジー付きだったり、むしろ別荘というイメージがぴったり。
部屋全体が石と木材で構成されていて室内の完成度は高く、全く隙がありません。歴代の宿の中でもトップクラスです。
夕食は外で別に摂ることもできるのですが、今回はこちらでいただくことにしました。いわゆる創作懐石です。さぁ、ここからが迷路。出てくるお料理はどれも見た目が洗練されていて、味も悪くはありません。ジビエや鴨が苦手なことも何度も確認してくれて細かな配慮もできています。
しかし、この料理を目当てに訪れるかと問われれば一度で十分と答えるでしょう。
お値段も結構高いのです。優待を使用しなければ1泊2食で1人5万円を軽ーく超えます。
決して評価の低いお料理ではありませんが、心に残る強さがありません。ただ、この地でもし外に食事に出ても記念日を祝うようなレストランや和食の店がないとしたら、蕎麦屋さんや温泉地にありがちなカレーや定食まであるお店で食事をするのなら、甘んじてチョイスするのもありかなと。
なにしろ、あれだけ完成度が高い部屋に泊まって夕食が観光地の蕎麦屋では旅の思い出がちぐはぐになります。それにここで食事をすればお夜食に焼き芋もくれます(笑)
ただーし、少しだけ足を伸ばせばな、な、なんとサーラ・カリーナさんの瀬の本店があるのです!うーん、これは迷う。サーラ・カリーナ瀬の本店には行ったことないけど、博多で食べたあの味と
雰囲気が楽しめるのであれば界阿蘇に泊まってサーラ・カリーナで食事をすれば完璧じゃん!
それに黒川温泉手形の温泉巡りをしたら最高の組み合わせでしょ!
界阿蘇さん
お奨め度 ☆☆☆☆(但し優待料金なら)