さて本日はまず地元の長八美術館に行きました。伊豆出身の入江長八という左官職人が残した作品を展示しています。こて絵といわれる漆喰壁に施された絵や漆喰を用いた彫刻を芸術にまで高めたものです。天女や龍の作品は時代を経た現代でも迫力があります。
こて絵や漆喰の作品というのは他にあまり類を見ない独特のものなので見る価値があったと思いました。
そのあとはいよいよ今回の大きな目的である“かいとくまる”さんへ向かいました。かいとくまるさんは日本3大民宿の1つと言われる和のオーベルジュです。雑誌などでも度々紹介されているし、熱心なファンが多いことでも有名で一度訪れたいと思っていました。
港町の一角に車を停めて、宿までは階段を下っていきます。つまり足の不自由な方には訪問は困難な位置にあります。建物はいたって普通の民家。
呼び鈴を鳴らすとお祖父ちゃんが迎えてくれました。部屋は3階の角部屋で広くて清潔です。
こちらは2時からチェックインできるのでゆっくり過ごせます。
食事は1階の食堂でいただきます。近年改装されたようで床暖房も整った静謐な空間に仕上がっています。
出していただく料理はチーズに始まり、サザエが供されます。このサザエ料理はまるでエスカルゴのようなイメージ。伊勢エビのお刺身もいただけます。お刺身になった伊勢エビの殻は翌日の朝食のお味噌汁になります。
メインは伊勢エビなどの魚介たっぷりのブイヤベースでした。ちなみにお料理はすべて奥様のお手製。海の民宿というと船盛りなどの豪快な料理を想像しますが、かいとくまるさんのそれは洗練系。和のオーベルジュと言われる所以です。
さて、日本3大民宿と言われる民宿はかいとくまるさんの他に能登のさんなみさん、三重の美鈴さん、もしくは城崎の竹濤さん。さんなみさんは14年3月末で閉鎖とか。体調を崩されたようです。
かいとくまるさんもお母さんとお父さん(お祖父ちゃん)のお二人での切り盛りなので、いつか行きたいなと思っている方は早めに行った方がいいかも。