マキロンブログ

長野 三水館さん

2013.5.28  マキロンブログ 

さて金沢、長野レクチュアーの打ち上げは恒例、温泉での休息。今回の1日目のチョイスは三水館さん。有名な鹿教湯温泉にあるお宿です。

やや廃れた温泉地なのにいまや予約の取りにくい宿の1つです。まわりにはほとんど観光するべきところもないし、アクセスもいいわけではありません。

では何が人気なの?結論から言うと何も無いのが人気なのでは?


お宿は主にご夫婦が運営されているので至れりつくせりの宿ではありません。宿そのもの、部屋もいたって質素。アメニティにいたってはビジネスホテルより質素かも。

しかーし、よく見れば宿は木曽から移築した古民家を最新設備でリニューアルしてあります。部屋も質素ながらも置いてある調度品は品が良く、何故か落ち着きます。

お料理は野草がメイン!板長やシェフの作った料理ではなく、ご主人と奥様が作った料理なのです。野草といっても趣向を凝らした内容です。藤の花のみぞれ和えや、野草のグラタンなど・・・。使われている食器も作家もので味わいがあります。ただし、美味しいけれど、同じ食材が多く、力強い一品がないのも確か。このあたりの評価は分かれそう。

マキロン日記-ipodfile.jpgマキロン日記-ipodfile.jpgマキロン日記-ipodfile.jpgマキロン日記-ipodfile.jpg

もうひとつ特徴的だなぁーと思ったのは同宿のお客様がとっても富裕層であちこちの高級宿を経てこの宿にたどり着かれていること。それは駐車されている車を見ても分かります。ちなみに真ん中の車は社長のです。ナンバープレートを見ると遠方からのお客さんも多いのです。


マキロン日記-ipodfile.jpg

つまり最近ありがちな部屋付き露天風呂の宿や高級食材を売りにした宿に食傷した人々が宿なのです。この宿の空間には静謐という言葉がぴったりです。

派手な演出や不要な趣向を排して到達した上質な宿と言えばいいのでしょうか。そして驚くべきはこれだけの空間を確保して今時1万円台の価格で宿泊できるのです。これはご主人の考え方がいかに地道に良いものを提供しようかとしていることのあらわれでしょう。


長野・鹿教湯温泉 三水館さんお奨め度


     ☆☆☆