熱海2日目はまず、MOA美術館を訪れました。急峻な山の上にある美術館です。オーナーは著名な宗教団体のようですが世界的な所蔵品があるので一般の方の来訪が多く、とても賑わっています。
今回は浮世絵をテーマに展示されていて北斎の東海道五十三次などを観賞しました。
でも白眉はやはり野々村仁清の色絵藤花図茶壺でしょうか。京都にも所縁のある仁清の作品を観賞できたのは大きな喜びでした。
話はやや逸れますが、北見先生は芸を磨くには出来る範囲で良いもの、美しいものに触れることだと仰ってました。世の中にあるあらゆる“良きもの”を目にしたり、触れる機会を持つのも表現者には大事なことなのでしょう。
さて今日の宿は“海峯楼”さん。熱海の駅近くの中心地の高台に存在します。僅か4部屋の旅館でどちらかというとプライベートな別荘に近いかも。
部屋は一面、熱海の海を見渡せる絶景のロケーションです。高台にあるのに海と一体化したような景色は
大きな価値のあるものだと思います。この宿の代名詞ともいえる“ウォーターバルコニー”は圧巻です。室内はすべてガラス張りで、海の上に漂っているかのようなイメージです。テーブルや椅子に至るまで全てガラスでできていて、本当に特別な空間でした。ここでのディナーは1日1組なので必ず予約されることをお奨めします。
今回はレクチュアーの成功を祝して“ドンペリ”を開けちゃいました!!
お料理も洗練されていて、楽しませてくれる内容です。部屋には露天のジャグジーがあり、熱海の海を観ながらの入浴は格別です。ほかに貸切風呂がありますので1日十分楽しめます。そこにある飲み物数種(ビールを含む)はフリーですし、部屋のドリンクもビールを含めてフリーです。
そういうとお得な感じですが宿泊料金は相応です。(ただし、次回分の割引券をいただけます)
※姉妹館の“熱海ふふ”のお風呂も利用できます。熱海ふふはややファミリー向けで客室も多く、住宅街に立地します。実際には熱海ではなく来宮駅に近い場所です。特別にこちらの部屋も拝見させていただきました。ミドルクラス以上だと和室も設えてあるので使いやすい部屋だとは思いますが、宿泊者数が多く、お風呂も小さいので若干、落ち着きに欠ける印象でした。しかも熱海の海や町と離れているのでロケーションを楽しむというわけにはいきません。・・・ご参考までに
熱海 海峯楼さん お奨め度
☆☆☆☆(ただし、料金はお高いです)